AAコントロールのまネコ
CCCDを率先して導入した経緯のある著作権保護に力を入れる企業avexが、巨大掲示板サイト2chのAAキャラクターに酷似した“のまネコ”を商品化した。このままでは、AAキャラクターそのものが大企業や個人によって独占されてしまうのではないか…ブランコの乗り方に特許があったのをご存じだろうか? みんながブランコにのるために特許料を払うようになったら…
既に多くのブログやニュースサイトで、取り上げられている問題なので、経緯を書く必要はないかな?
■参考サイト
Here There and Everywhere 初心者向き。わかりやすい
MUSICLIFE v2 avex内でも賛否両論
栗原潔のテクノロジー時評Ver2 弁理士の法解釈
俺は、2chでカキコしたこともないし、定期的に読むタイプでもない(非2ちゃんねらー)。立場的には第三者的といえるだろう。だがAA(アスキーアート)キャラクター…2ch顔文字ともいえるだろうか。(・∀・)カエレ!! とかよく使っている。2ちゃんねらーでなくとも使っている人は少なくないだろう。
そもそも、問題となる「恋のマイアヒ」は、avexが売り出す前からネット上でブレイク(?)していた。空耳系のFLASH作品だ。かくいう俺も、当初からはまっていた一人だ。そこに登場するキャラクターは「モナー」。2chを代表するAAキャラクターだ。
CCCDなどを率先して導入し、著作権保護に力を入れるavexだ。CD発売に際して、FLASH作品の公開停止を求めてたのなら筋が通る。しかし、今回avexは、FLASH作品を商用利用する動きをとった。さらに、作品中のキャラクターを「モナー等のアスキーアートにインスパイヤされて映像化され、当社と有限会社ゼンが今回の商品化にあたって新たなオリジナリティを加えてキャラクター化したもの」とし、“のまネコ”としてグッツ販売に乗り出している。
問題はそこだ。FLASHでもなきゃ歌でもない。モナーに酷似したキャラを(c)付きで使ったことにある。avexによれば「皆様において「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを使用されることを何ら制限するものではございません。」 なんだ〜だったら別にかまわないんじゃない? と、思う人がいるかもしれない。何、過剰反応して非買運動までしてんだろう? とか思っちゃう人もいるかもしれない。
まだ記憶に新しいが、gif問題というのがある。gifは「非商用なら無料でつかつてくれぇ」と言われて、フリーソフトなどで、がんがん使われ、“gifなしではホームページは作れない”と思われるほど爆発的普及を果たした。ところが「やっぱダメ! 金払えよ」といわれ、それがまかり通ってしまい、gifを扱ったフリーソフトは表舞台から消えた。ユーザーも市販やシェアウェアーを買わざるを得ない状況に追い込まれた(法律上は問題のない行為だが…)。
俺の友達がこう指摘した。「何ら制限するものではない」という表現がすべての元凶だ…と。このコメントは「制限できるけど今はしないよ」とも読み取れる。この言い回しは、制限できる者が使う言葉だ。
少し前の話だが、avexはCCCDを導入した。この時の理由の一つは“カジュアルハッキングを防止する”だ。女子学生が友達どおしでCDをコピーしあうのを防ぐとされている。CD-Rを買う女子学生を見て「あいつらCDを複製するつもりだ」と決めつけるのも凄い話だが、それはおいといて(笑)。そもそも私的利用のコピーは法律で認められている。
私的利用の範疇は、「自分や家族、身内」だけとする解釈から「友達までOK」とする解釈までばらつきがあるが、自分で楽しむためにCDをパソコンにコピーし、CD-Rに焼いてオリジナルアルバムを作ることは、明らかに合法といえるだろう。CCCDは、これができない。
つまり、消費者の正当な権利を迫害してまで自社の権利を守ろうとする会社のすること…と、考えれば、何故のまネコなのかということも、理解できてくる。もちろん、権利を守り利益を追求するのは、会社として当然であり、今回の事も、あちらこちらで調べる限り、法的には問題がないようだ。が…
AAキャラクターは、ネットで生まれた文化というと大げさか。みんなが自由に使える、俺も自由に使いたいものだ。「AAキャラクターの中で、のまネコに酷似しているものは、私的を含めその使用を認めません」。将来、そんなニュースが流れないことを心から祈る。
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